遺伝子組換えジャガイモ (NewLeaf Plus® Potato) からの組換え遺伝子検知法の確立及びスナック菓子からの検知

日本で安全性審査未終了の遺伝子組換えジャガイモ(NewLeaf Plus® potato; NL-P)について,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いた検知法を検討した.陽性対照プライマー対は,Potato sucrose synthase遺伝子を認識するものを用いた.ジャガイモ葉巻ウイルスのreplicase (PLRV-rep)遺伝子を認識するプライマー対によりPCRを行った結果,NL-Pに特異的なバンドが検出された.更に擬陽性を避けるために,2生物種由来の連続した遺伝子領域を増幅するプライマー対を設計し,特異的にNL-Pが検知されることが明らかとなった.確立したPCR検知法をジャガイモ加工...

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 43; no. 1; pp. 24 - 29
Main Authors 穐山, 浩, 杉本, 和恵, 松本, 美佐緒, 五十鈴川, 和人, 渋谷, 雅明, 合田, 幸広, 豊田, 正武
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2002
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Summary:日本で安全性審査未終了の遺伝子組換えジャガイモ(NewLeaf Plus® potato; NL-P)について,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いた検知法を検討した.陽性対照プライマー対は,Potato sucrose synthase遺伝子を認識するものを用いた.ジャガイモ葉巻ウイルスのreplicase (PLRV-rep)遺伝子を認識するプライマー対によりPCRを行った結果,NL-Pに特異的なバンドが検出された.更に擬陽性を避けるために,2生物種由来の連続した遺伝子領域を増幅するプライマー対を設計し,特異的にNL-Pが検知されることが明らかとなった.確立したPCR検知法をジャガイモ加工品25検体に応用したところ,スナック菓子3検体からNL-Pが検出された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.43.24