耳鼻咽喉科外来患者の統計的観察
1973年12月から1996年12月の期間における耳鼻咽喉科外来患者の統計的観察を行った. 急性中耳炎患者の数は徐々に減少していたが滲出性中耳炎患者数は変化を認めなかった. 感音難聴患者やめまい患者数は徐々に増加していた. アレルギー性鼻炎患者数は増加していたが急性・慢性副鼻腔鼻炎患者数は減少していた. 急性・慢性咽喉頭炎患者数は急速に増加していたが急性・慢性扁桃炎患者数はほぼ変化を認めなかった. 外傷, 異物, 機能障害, 顔面神経麻痺, 反回神経麻痺などの患者数は徐々に増加していた. これまで, 耳鼻咽喉科領域で入院患者の統計については多くの報告があるが, 外来患者の統計については, 救急...
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Published in | 川崎医学会誌 Vol. 25; no. 3; pp. 173 - 180 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
川崎医学会
1999
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-5924 |
Cover
Summary: | 1973年12月から1996年12月の期間における耳鼻咽喉科外来患者の統計的観察を行った. 急性中耳炎患者の数は徐々に減少していたが滲出性中耳炎患者数は変化を認めなかった. 感音難聴患者やめまい患者数は徐々に増加していた. アレルギー性鼻炎患者数は増加していたが急性・慢性副鼻腔鼻炎患者数は減少していた. 急性・慢性咽喉頭炎患者数は急速に増加していたが急性・慢性扁桃炎患者数はほぼ変化を認めなかった. 外傷, 異物, 機能障害, 顔面神経麻痺, 反回神経麻痺などの患者数は徐々に増加していた. これまで, 耳鼻咽喉科領域で入院患者の統計については多くの報告があるが, 外来患者の統計については, 救急患者や疾患別の統計が散見されるのみで, 受診患者全般についての統計は我々が渉猟した限りでは報告がない. |
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ISSN: | 0386-5924 |