韓国中学生の健全な情緒育成における音楽治療の効果

「和文要約」先進諸国においては, 音楽治療活動が集中力や記憶力などにとどまらず, 自尊心や責任感の向上及び情緒育成に有効であることが明らかにされつつある. しかしながら, その実証的研究は非常に限られており, それゆえ音楽治療の普及が妨げられている現状にある. そこで, 本研究においては, 男子中学生及び保護者を対象として, 音楽治療活動に関する認識, すなわち音楽治療活動に関する理解度や効果への期待, 生徒の情緒不安要因への責任及び解決方法に関して調査を行ったので報告する. I はじめに 男子中学生は, 12歳から16歳であり, 身体が急速に成長し, 高等学校入試による重圧感とともに, 人生...

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Published in新潟医療福祉学会誌 Vol. 5; no. 1; pp. 1 - 10
Main Authors 南銀祐, 金惠敬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 新潟医療福祉学会 22.12.2005
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ISSN1346-8774

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Summary:「和文要約」先進諸国においては, 音楽治療活動が集中力や記憶力などにとどまらず, 自尊心や責任感の向上及び情緒育成に有効であることが明らかにされつつある. しかしながら, その実証的研究は非常に限られており, それゆえ音楽治療の普及が妨げられている現状にある. そこで, 本研究においては, 男子中学生及び保護者を対象として, 音楽治療活動に関する認識, すなわち音楽治療活動に関する理解度や効果への期待, 生徒の情緒不安要因への責任及び解決方法に関して調査を行ったので報告する. I はじめに 男子中学生は, 12歳から16歳であり, 身体が急速に成長し, 高等学校入試による重圧感とともに, 人生について多様な考えをするようになる重要な時期にある. また, 彼らは思春期にあり, 交友関係や学校生活におけるいじめ, 理性問題, サイバー暴力等に悩む年頃である. そのようななかで, 青少年の問題行動の原因は, 遺伝学や生物学, 教育学, 心理学, 精神医学, 社会病理学, 刑事政策学, 社会事業学など多岐に渡る学問領域から研究がなされている.
ISSN:1346-8774