腰椎椎間板ヘルニアにおける内視鏡下ヘルニア摘出術
「目的」内視鏡下ヘルニア摘出術(Micro Endoscopic Discectomy;MED)は, 直径16ミリの外套管を椎弓及び椎弓間孔部後方に設置し, これに固定した内視鏡を用い, モニター画像を見ながらヘルニアを摘出する術式である1). 当科では, 腰椎椎間板ヘルニアの手術療法として, LOVE法を中心に施行してきたが, それに加え, 1999年9月より症例を選択し, 本法を施行してきた. 今回の目的は, その術後成績を調査し, 本術式の適応と限界, 長所と問題点を検討することである. 「対象」対象は, 本手術を施行した腰椎椎間板ヘルニア12例で, 男性4例, 女性8例, 手術時年齢は...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 51; no. 1; pp. 47 - 50 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2002
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ISSN | 0037-1033 |
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Summary: | 「目的」内視鏡下ヘルニア摘出術(Micro Endoscopic Discectomy;MED)は, 直径16ミリの外套管を椎弓及び椎弓間孔部後方に設置し, これに固定した内視鏡を用い, モニター画像を見ながらヘルニアを摘出する術式である1). 当科では, 腰椎椎間板ヘルニアの手術療法として, LOVE法を中心に施行してきたが, それに加え, 1999年9月より症例を選択し, 本法を施行してきた. 今回の目的は, その術後成績を調査し, 本術式の適応と限界, 長所と問題点を検討することである. 「対象」対象は, 本手術を施行した腰椎椎間板ヘルニア12例で, 男性4例, 女性8例, 手術時年齢は18歳から63歳, 平均36.8歳, 罹患椎間はL3/4:1例, L4/5:5例, L5/S:6例, 経過観察期間は, 6~21カ月, 平均12.3カ月であった. 「調査検討項目」術前及び最終経過観察時の日本整形外科学会腰痛疾患治療判定基準(以下JOA score), その平林法による改善率, 手術時間, 術後入院日数を調査した. また, その低侵襲性の評価のために, 術後鎮痛剤使用回数, 術後最高体温, 血液生化学所見として術後翌日のCPK, CRPも調査した. |
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ISSN: | 0037-1033 |