同側大腿骨頚部・骨幹部複合骨折の術後成績

はじめに 同側大腿骨頚部・骨幹部複合骨折はhigh energy traumaにて発生し多発外傷を伴うことが多いとされている.今回,当院において手術を行なった同側大腿骨複合骨折の術後成績について検討したので報告する. 対象および方法 対象は1997年以降当院において骨接合術を施行した同側大腿骨頚部・骨幹部複合骨折例のうち術後1年以上経過した5例5骨折である.全例男性であり,受傷時年齢は23歳から66歳(平均39.6歳),術後経過期間は1年4ヵ月から2年7ヵ月(平均1年10ヵ月)であった.受傷原因は交通事故:4例,転落1例であり,5例中4例は多発骨折例であった.骨折型は青柳の大腿骨複合骨折の分類...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 51; no. 2; pp. 422 - 426
Main Authors 木村一雄, 尾上英俊, 蔵重芳文, 金澤和貴, 西尾謙吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2002
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ISSN0037-1033

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Summary:はじめに 同側大腿骨頚部・骨幹部複合骨折はhigh energy traumaにて発生し多発外傷を伴うことが多いとされている.今回,当院において手術を行なった同側大腿骨複合骨折の術後成績について検討したので報告する. 対象および方法 対象は1997年以降当院において骨接合術を施行した同側大腿骨頚部・骨幹部複合骨折例のうち術後1年以上経過した5例5骨折である.全例男性であり,受傷時年齢は23歳から66歳(平均39.6歳),術後経過期間は1年4ヵ月から2年7ヵ月(平均1年10ヵ月)であった.受傷原因は交通事故:4例,転落1例であり,5例中4例は多発骨折例であった.骨折型は青柳の大腿骨複合骨折の分類でGI-a:4例,GI-b:1例であった.手術は受傷2日目から15日目(平均7.8日目)に全例reconstruction nailを用いて骨接合を行なった.
ISSN:0037-1033