耐熱性ケイ素系高分子ポリ (フェニルシリレンエチニレン-1,3-フェニレンエチニレン) の熱硬化機構の解析
分子内にSi-H結合とC≡C結合を有する熱硬化性樹脂ポリ (フェニルシリレンエチニレン-1,3-フェニレンエチニレン) (MSP) の熱硬化構造を固体高分解能NMR法および計算化学による考察により明らかにした. その結果, 低温時 (150℃) にDiels-Alder反応とヒドロシリル化反応による分子間架橋が同時におき, これによりMSPは高い熱安定性構造を形成することがわかった. 300℃でDiels-Alder反応はほぼ終了し, それ以降はヒドロシリル化反応のみが起こっている....
Saved in:
Published in | 高分子論文集 Vol. 54; no. 4; pp. 229 - 235 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 高分子学会
25.04.1997
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-2186 1881-5685 |
DOI | 10.1295/koron.54.229 |
Cover
Summary: | 分子内にSi-H結合とC≡C結合を有する熱硬化性樹脂ポリ (フェニルシリレンエチニレン-1,3-フェニレンエチニレン) (MSP) の熱硬化構造を固体高分解能NMR法および計算化学による考察により明らかにした. その結果, 低温時 (150℃) にDiels-Alder反応とヒドロシリル化反応による分子間架橋が同時におき, これによりMSPは高い熱安定性構造を形成することがわかった. 300℃でDiels-Alder反応はほぼ終了し, それ以降はヒドロシリル化反応のみが起こっている. |
---|---|
ISSN: | 0386-2186 1881-5685 |
DOI: | 10.1295/koron.54.229 |