ヒト脳腫瘍組織内IgGの局在について
ヒト脳腫瘍についてのこれまでの免疫学的研究の多くは, ヒト脳腫瘍特異抗原の存在を裏付けるものであり, 免疫学的手段によって脳腫瘍の診断, 治療さらにはその本質を解明せんとする研究が次第に活発となりつつある3)11)15)17)10)20)21)24)25)29)30). 一般に生体での抗腫瘍免疫反応においては, 細胞性, 液性両免疫機構が相互に密接に関連しているものと考えられるが, 最近ヒト脳腫瘍についても抗体依存性標的細胞破壊21)(antibody dependent cell-mediated cytotoxicity, ADCC)とかblocking factor(s)の存在16)32...
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Published in | Neurologia medico-chirurgica Vol. 19; no. 3; pp. 245 - 251 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科学会
1979
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ISSN | 0470-8105 |
Cover
Summary: | ヒト脳腫瘍についてのこれまでの免疫学的研究の多くは, ヒト脳腫瘍特異抗原の存在を裏付けるものであり, 免疫学的手段によって脳腫瘍の診断, 治療さらにはその本質を解明せんとする研究が次第に活発となりつつある3)11)15)17)10)20)21)24)25)29)30). 一般に生体での抗腫瘍免疫反応においては, 細胞性, 液性両免疫機構が相互に密接に関連しているものと考えられるが, 最近ヒト脳腫瘍についても抗体依存性標的細胞破壊21)(antibody dependent cell-mediated cytotoxicity, ADCC)とかblocking factor(s)の存在16)32)が注目されはじめている. |
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ISSN: | 0470-8105 |