反復性肩関節脱臼に対するBristow変法の術後成績

「はじめに」反復性肩関節脱臼に対する手術法は, これまでに数多くの方法が報告されている. 今回我々はBristow変法および合併手術を施行し, 良好な成績が得られたので, 若干の文献的考察を加え報告する. 「対象」対象は, 1997年~1999年に当科で手術を施行した反復性肩関節脱臼の12例(男性7例, 女性5例)であり, 年齢は平均25歳(16~40歳)で, 術後経過観察期間は平均12ケ月(4~23ケ月)であった. 受傷機転がスポーツであった例は12例中10例であり, ラグビー, ソフトボール, 空手はそれぞれ2例, 野球, テニス, サッカー, スキーはそれぞれ1例であった. 「方法」術後...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 50; no. 1; pp. 232 - 236
Main Authors 谷畠満, 黒木龍二, 矢野浩明, 松岡篤, 田島直也, 川越正一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2001
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Summary:「はじめに」反復性肩関節脱臼に対する手術法は, これまでに数多くの方法が報告されている. 今回我々はBristow変法および合併手術を施行し, 良好な成績が得られたので, 若干の文献的考察を加え報告する. 「対象」対象は, 1997年~1999年に当科で手術を施行した反復性肩関節脱臼の12例(男性7例, 女性5例)であり, 年齢は平均25歳(16~40歳)で, 術後経過観察期間は平均12ケ月(4~23ケ月)であった. 受傷機転がスポーツであった例は12例中10例であり, ラグビー, ソフトボール, 空手はそれぞれ2例, 野球, テニス, サッカー, スキーはそれぞれ1例であった. 「方法」術後評価の検討項目として, 術式, 日本整形外科学会肩関節機能評価(以下JOA score), 術後の再脱臼の有無, およびスポーツ, 職業への復帰状況を調査した. 「結果」術式:前例にBrisow変法を施行し, 症例(2)にはBankart法とCapsular shift法を, 症例(4)にはRotator interval repair, を症例(3)にはBankart法を併用した(表1).
ISSN:0037-1033