大動脈弁狭窄症による心不全で発見されたWerner症候群と思われる女性(30歳)の1例
症例は30歳女性.呼吸困難・下腿浮腫にて入院.年齢不相応な老化現象および皮膚生検所見よりWerner症候群と思われた.同症例は低身長,白内障,頭頂部禿頭などの特徴的な外貌を呈し,心エコー検査にて大動脈弁の著明な石灰化と開放不全,左室駆出率の著明な低下および重度の大動脈弁狭窄症を認め,それによる心不全と考えられた.皮膚外観は光沢を帯び生検では表皮および脂肪組織の萎縮,平滑筋と膠原線維の変性像を認めた....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 85; no. 4; pp. 608 - 610 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.04.1996
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.85.608 |
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Summary: | 症例は30歳女性.呼吸困難・下腿浮腫にて入院.年齢不相応な老化現象および皮膚生検所見よりWerner症候群と思われた.同症例は低身長,白内障,頭頂部禿頭などの特徴的な外貌を呈し,心エコー検査にて大動脈弁の著明な石灰化と開放不全,左室駆出率の著明な低下および重度の大動脈弁狭窄症を認め,それによる心不全と考えられた.皮膚外観は光沢を帯び生検では表皮および脂肪組織の萎縮,平滑筋と膠原線維の変性像を認めた. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.85.608 |