亜臨界水処理とMAP法およびUASB法との組合せによる余剰汚泥資源化プロセスの最適化に関する検討

本研究グループは, 亜臨界水処理, MAP法およびUASB法を使って, 下水汚泥を資源化させるプロセスの開発を行ってきた. しかし, 本プロセスを用いて汚泥を高効率に資源化させるには, MAP法とUASB法とをどのようにプロセスに組込むかを検討する必要がある. そこで本研究では, リン回収先行型とメタン回収先行型の2つのケースについて連続実験を行い, リンおよびメタン回収量に違いが生じるか検討した. 連続実験の結果から, メタン回収先行型はリンを多く回収することができたが, 両運転型のメタン回収量に有位差はなかった. このため, リン回収量が多かったメタン回収先行型を資源化プロセスに組込むこと...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in環境工学研究論文集 Vol. 43; pp. 393 - 398
Main Authors 荒金, 光弘, 今井, 剛, 村上, 定瞭, 竹内, 正美, 浮田, 正夫, 関根, 雅彦, 樋口, 隆哉
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 土木学会 17.11.2006
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:本研究グループは, 亜臨界水処理, MAP法およびUASB法を使って, 下水汚泥を資源化させるプロセスの開発を行ってきた. しかし, 本プロセスを用いて汚泥を高効率に資源化させるには, MAP法とUASB法とをどのようにプロセスに組込むかを検討する必要がある. そこで本研究では, リン回収先行型とメタン回収先行型の2つのケースについて連続実験を行い, リンおよびメタン回収量に違いが生じるか検討した. 連続実験の結果から, メタン回収先行型はリンを多く回収することができたが, 両運転型のメタン回収量に有位差はなかった. このため, リン回収量が多かったメタン回収先行型を資源化プロセスに組込むことで, 汚泥が高効率に資源化できることがわかった.
ISSN:1341-5115
1884-829X
DOI:10.11532/proes1992.43.393