心拍応答型およびDDDペースメーカーの寿命について SSIペースメーカーとの比較検討

1980年より1995年の間に使用され交換されたSSIRペースメーカー(PM)8個・DDD-PM13個を対象として, その寿命をSSI-PM11個と比較した。また3群の寿命を保証期間と比較した。PMの寿命は植え込みより摘出までの期間と定義した。電池交換(EoL)指標に従って交換したPMは, その寿命を目標寿命と比較し, 摘出時の出力電圧を初期電圧と比較した。平均寿命はSSI, SSIR, DDDの順に9.9, 7.2, 7.5年であった。SSIはSSIR, DDDより有意に長寿命であった。SSIおよびDDDは保証期間より有意に長寿命であり, そのうちEOL指標に従った交換例の平均寿命は目標寿命...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in人工臓器 Vol. 25; no. 3; pp. 610 - 612
Main Authors 柵木, 隆志, 大原, 康壽, 渡邊, 孝, 保浦, 賢三, 村瀬, 允也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 15.06.1996
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:1980年より1995年の間に使用され交換されたSSIRペースメーカー(PM)8個・DDD-PM13個を対象として, その寿命をSSI-PM11個と比較した。また3群の寿命を保証期間と比較した。PMの寿命は植え込みより摘出までの期間と定義した。電池交換(EoL)指標に従って交換したPMは, その寿命を目標寿命と比較し, 摘出時の出力電圧を初期電圧と比較した。平均寿命はSSI, SSIR, DDDの順に9.9, 7.2, 7.5年であった。SSIはSSIR, DDDより有意に長寿命であった。SSIおよびDDDは保証期間より有意に長寿命であり, そのうちEOL指標に従った交換例の平均寿命は目標寿命と有意差を認めなかった。このことはEOL指標の妥当性を示す。また摘出時のDDDの出力は初期出力より有意に低下していた。以上より電池交換指標に従った交換が可能であり, また保証期間より長期にわたる使用が可能と思われた。
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.25.610