ホジキン病の経過中に発症した肺ノカルジア症と肺アスペルギルス症の混合感染の一例

53才, 男. ホジキン病にて VEMP 療法を行い, 良好な経過をとつていたところ, 熱, 咳・痰とともに胸部X線像で右下肺野に異常陰影が出現した. 次いで右胸膜炎を合併し, 胸水中より Nocardia. asteroides が検出され, 肺ノカルジア症の診断のもとにサルファ剤などの化学療法を行つたが, 気胸を併発, 呼吸不全にて死亡. 剖検にて病巣中に同菌の菌糸を証明した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本胸部疾患学会雑誌 Vol. 14; no. 7; pp. 385 - 389
Main Authors 三並, 春夫, 原沢, 道美, 仲村, 恒敬, 福地, 義之助, 吉川, 改己, 遠藤, 久子
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 社団法人 日本呼吸器学会 25.07.1976
Online AccessGet full text

Cover

More Information
Summary:53才, 男. ホジキン病にて VEMP 療法を行い, 良好な経過をとつていたところ, 熱, 咳・痰とともに胸部X線像で右下肺野に異常陰影が出現した. 次いで右胸膜炎を合併し, 胸水中より Nocardia. asteroides が検出され, 肺ノカルジア症の診断のもとにサルファ剤などの化学療法を行つたが, 気胸を併発, 呼吸不全にて死亡. 剖検にて病巣中に同菌の菌糸を証明した.
ISSN:0301-1542
1883-471X
DOI:10.11389/jjrs1963.14.385