第9回体表心臓微小電位研究会 TWA 再現性・シンポジウム T-Wave Alternansの再現性に関する評価 体位変換あるいは同一体位でのデータの一致性について
運動負荷を用いた微小レベルのT-Wave Alternans(TWA)検出において,2回施行によるTWA判定の一致性と再現性について評価した.対象は,CH2000を用いた自転車エルゴメーター運動負荷によるTWA試験を2回施行した基礎心疾患を有する57例であった.37例では坐位と臥位でのデータの一致性,20例では同一体位(臥位)でのデータの再現性が評価された.【結果】1)負荷体位の違いでの評価:VM誘導で比較したピーク心拍数時の平均ノイズでは,臥位記録(0.8±0.4μV)は坐位記録(1.2±0.6μV)と比べ有意に低く(p<0.0001),臥位の方がデータの判読が容易であった.個々の症例...
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Published in | 心臓 Vol. 32; no. Supplement1; pp. 52 - 58 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
25.02.2000
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Summary: | 運動負荷を用いた微小レベルのT-Wave Alternans(TWA)検出において,2回施行によるTWA判定の一致性と再現性について評価した.対象は,CH2000を用いた自転車エルゴメーター運動負荷によるTWA試験を2回施行した基礎心疾患を有する57例であった.37例では坐位と臥位でのデータの一致性,20例では同一体位(臥位)でのデータの再現性が評価された.【結果】1)負荷体位の違いでの評価:VM誘導で比較したピーク心拍数時の平均ノイズでは,臥位記録(0.8±0.4μV)は坐位記録(1.2±0.6μV)と比べ有意に低く(p<0.0001),臥位の方がデータの判読が容易であった.個々の症例でのTWA判定の一致率は27/37例(73%)であり,10例(27%)では不一致となった.その内訳は,坐位陽性-臥位陰性が5例,坐位陰性-臥位陽性5例であった.持続性心室頻拍,細動の予測では,坐位と臥位で差はなかった.2)臥位2回記録の再現性:TWA判定の一致率は18/20例(90%)であった.短期(10例)と長期(10例)に分けて評価したが,一致率は90%と同一であった.【総括】1)運動負荷を用いたTWA試験では,負荷体位の違いで27%の症例に判定の不一致が生ずるが,不整脈事故の予知においては差はなかった.2)臥位負荷2回施行による判定の一致率は90%と高かった. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo1969.32.Supplement1_52 |