第10回体表心臓微小電位研究会 T波交互変化の機序と不整脈源性について 負荷方法と心拍数閾値について

CH 2000により検出されるmicrovolt levelのT wave alternans(TWA)は心拍数依存性で,その評価には心拍数の増加が必要であり,現在ペーシング,運動,薬物等が心拍数増加法として使われている.心拍数増加に伴いalternans voltage(Valt)がある一定以上に達し,その後持続的にValtが増加する心拍数を心拍数閾値とよび,患者固有であり,その測定は心室頻拍のRisk評価に有用である.ペーシング法により検討した心室頻拍例の心拍数閾値は心室頻拍(-) 例よりも有意に低値であった. 心筋梗塞を対象とした検討では運動法はペーシング法や薬物よりも陽性率が高く,Ma...

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Published in心臓 Vol. 33; no. Supplement1; pp. 52 - 55
Main Authors 三上, 慶乃, 渡辺, 則和, 勝又, 亮, 武山, 純一郎, 小林, 洋一, 劉, 俊晶, 浅野, 拓, 長山, 雅俊, 丹野, 郁, 片桐, 敬, 小原, 千明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 23.02.2001
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo1969.33.Supplement1_52

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Summary:CH 2000により検出されるmicrovolt levelのT wave alternans(TWA)は心拍数依存性で,その評価には心拍数の増加が必要であり,現在ペーシング,運動,薬物等が心拍数増加法として使われている.心拍数増加に伴いalternans voltage(Valt)がある一定以上に達し,その後持続的にValtが増加する心拍数を心拍数閾値とよび,患者固有であり,その測定は心室頻拍のRisk評価に有用である.ペーシング法により検討した心室頻拍例の心拍数閾値は心室頻拍(-) 例よりも有意に低値であった. 心筋梗塞を対象とした検討では運動法はペーシング法や薬物よりも陽性率が高く,Max Valtが高値で,心拍数閾値が低値であった.負荷法により出現するTWAが異なることがあり,その特徴を理解する必要がある.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo1969.33.Supplement1_52