新しく開発したpectoral arcade flapによる咽頭食道の1期的1次的再建術 第1報 術式とその基礎的研究

下咽頭頸部食道癌において, 咽頭喉頭食道摘出後の咽頭食道の再建は重要な課題である. 我々は, 次のような条件を満たした新しい皮弁法を開発し, 臨床上満足すべき結果を得た. 1.術後早期に経口摂取が可能である. 2. 第2胸椎の高さまで, 食道と緊張なく吻合することができる. 3. 性別に関係なく, 適当な厚さの皮弁が得られる. 4. 再建手術による侵襲は少なく, 高令者でも安全な手術が可能である. また, 皮弁の血行形態, 血行動態を検討し皮弁の妥当を示した....

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Published in医療 Vol. 38; no. 10; pp. 964 - 968
Main Authors 猪, 忠彦, 池田, 美智子, 小名, 愛, 大塚, 護, 脇, 幾久子, 和田, 翠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.10.1984
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.38.964

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Summary:下咽頭頸部食道癌において, 咽頭喉頭食道摘出後の咽頭食道の再建は重要な課題である. 我々は, 次のような条件を満たした新しい皮弁法を開発し, 臨床上満足すべき結果を得た. 1.術後早期に経口摂取が可能である. 2. 第2胸椎の高さまで, 食道と緊張なく吻合することができる. 3. 性別に関係なく, 適当な厚さの皮弁が得られる. 4. 再建手術による侵襲は少なく, 高令者でも安全な手術が可能である. また, 皮弁の血行形態, 血行動態を検討し皮弁の妥当を示した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.38.964