胆道感染症の化学療法VIII Cefamandoleの胆汁中移行に関する研究

従来・胆道感染症の化学療法にさいして選択すべき抗生物質として, 胆汁中移行の良好な薬剤がもつばら選ばれてきたが, その基礎的根拠となるべきヒトの胆道感染症例における薬剤の胆汁中移行などとんどなされ, 臨床的な比較検討はほていない1)。その理由は, Tチューブ設置例の成績が著るしくばらつきが, 一定の傾向を判読することかなり困難であつたことによると考えられる。 最近新らしく開発されたCephalosporin剤であるCefamandole (以下CMD) もまた床例におけるC, この点について, 臨ross over法による他剤との胆汁中移行の比較検討は, ほとんどおこなわれていない2)。 例回...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 32; no. 10; pp. 1049 - 1055
Main Authors 谷村, 弘, 竹中, 正文, 日笠, 頼則, 端野, 博康, 頼, 文夫, 片岡, 三朗, 佐藤, 友信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 25.10.1979
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Summary:従来・胆道感染症の化学療法にさいして選択すべき抗生物質として, 胆汁中移行の良好な薬剤がもつばら選ばれてきたが, その基礎的根拠となるべきヒトの胆道感染症例における薬剤の胆汁中移行などとんどなされ, 臨床的な比較検討はほていない1)。その理由は, Tチューブ設置例の成績が著るしくばらつきが, 一定の傾向を判読することかなり困難であつたことによると考えられる。 最近新らしく開発されたCephalosporin剤であるCefamandole (以下CMD) もまた床例におけるC, この点について, 臨ross over法による他剤との胆汁中移行の比較検討は, ほとんどおこなわれていない2)。 例回, われわれは同じCephalosporin剤である市販のCefazolin (以下CEZ) とCMDをヒトTチューブ設においてCross over法によつて胆汁中移行を比較検討したので報告する。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.32.1049