臨床応用されているDDS リポPGE1製剤開発から20年—日本発のDDS製剤を韓国, 中国, そして欧米へ

日本におけるリポPGE1の開発はアイデア(1981年)から上市(1988年)まで非常に短期間で成功した. さらに, 中日友好病院との共同開発にも成功し, 現在は韓国や中国でも販売されている. また, 今後の欧米を含めた世界的な展開のために, PGE1の化学的に安定なプロドラッグ(AS013)をリポ化した. このニューリポPGE1は, 生体に投与したあとにLMから遊離するPGE1量も抑えられ, より高いターゲット性を持つ製剤となった. さらに, 室温保存3年間安定保障の製剤となり世界的展開が可能となった. 動物実験でも著明な薬理効果の増強が得られ, 現在米国で臨床試験が進められている....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inDrug Delivery System Vol. 18; no. 5; pp. 426 - 430
Main Authors 五十嵐, 理慧, 星, 恵子, 松田, 隆秀, 水島, 裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本DDS学会 10.09.2003
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:日本におけるリポPGE1の開発はアイデア(1981年)から上市(1988年)まで非常に短期間で成功した. さらに, 中日友好病院との共同開発にも成功し, 現在は韓国や中国でも販売されている. また, 今後の欧米を含めた世界的な展開のために, PGE1の化学的に安定なプロドラッグ(AS013)をリポ化した. このニューリポPGE1は, 生体に投与したあとにLMから遊離するPGE1量も抑えられ, より高いターゲット性を持つ製剤となった. さらに, 室温保存3年間安定保障の製剤となり世界的展開が可能となった. 動物実験でも著明な薬理効果の増強が得られ, 現在米国で臨床試験が進められている.
ISSN:0913-5006
1881-2732
DOI:10.2745/dds.18.426