加齢黄斑変性の診断と治療現在と将来
「加齢黄斑変性とは」加齢黄斑変性:age-related macular degeneration(AMD)は加齢により(50歳以上)引きおこされる黄斑部疾患であり, 先進諸国の成人中途失明の主要な原因疾患となっている. 従来日本では少ない疾患とされていたが, 近年著しく増加しており, 諸外国同様に中途失明の重要な原因疾患である. 急激な増加の背景には食生活などの生活習慣の変化や高齢化があると推測されている. 現在汎用される分類では, 加齢による黄斑部の変性を加齢黄斑症:age-related maculopathy(ARM)と総称し, ドルーゼンと軽度の色素上皮異常のみの初期ARMと進行した...
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Published in | 医療 Vol. 62; no. 11; pp. 632 - 636 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
20.11.2008
国立医療学会 |
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Summary: | 「加齢黄斑変性とは」加齢黄斑変性:age-related macular degeneration(AMD)は加齢により(50歳以上)引きおこされる黄斑部疾患であり, 先進諸国の成人中途失明の主要な原因疾患となっている. 従来日本では少ない疾患とされていたが, 近年著しく増加しており, 諸外国同様に中途失明の重要な原因疾患である. 急激な増加の背景には食生活などの生活習慣の変化や高齢化があると推測されている. 現在汎用される分類では, 加齢による黄斑部の変性を加齢黄斑症:age-related maculopathy(ARM)と総称し, ドルーゼンと軽度の色素上皮異常のみの初期ARMと進行した晩期ARM=AMDに分けられる. さらにAMDは脈絡膜新生血管:choroidal neovascularization(CNV)が病態に関与する滲出型AMDと網膜色素上皮の萎縮を主体としCNVが関与していない萎縮型AMDに分けられる1). |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.62.632 |