臨床実習における下肢装具の見学・体験機会に関する指定規則改正前後の比較

【目的】臨床実習における下肢装具の見学・体験機会について指定規則改正前後の変化を明らかにすることを研究目的とした。【方法】対象は3年制養成校1施設で2019年から2023年に評価実習・総合臨床実習に参加した学生188名とした。調査内容は年齢,性別,主に関わった病棟・施設,下肢装具に関する見学・体験内容,必要と感じた下肢装具の知識・技術,装具への興味ときっかけとした。解析はのべ396名の結果を使用した。COVID-19の影響を加味して,改正前群,感染症期群,改正後群の3群を比較した。【結果】見学では長下肢装具に関連する項目やダブルクレンザック継手の調整が改正後群で高値を示し,体験ではリングロック...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法 - 臨床・研究・教育 p. 2026-10
Main Authors 宮原 拓也, 高島 恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 埼玉県理学療法士会 2026
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.2026-10

Cover

More Information
Summary:【目的】臨床実習における下肢装具の見学・体験機会について指定規則改正前後の変化を明らかにすることを研究目的とした。【方法】対象は3年制養成校1施設で2019年から2023年に評価実習・総合臨床実習に参加した学生188名とした。調査内容は年齢,性別,主に関わった病棟・施設,下肢装具に関する見学・体験内容,必要と感じた下肢装具の知識・技術,装具への興味ときっかけとした。解析はのべ396名の結果を使用した。COVID-19の影響を加味して,改正前群,感染症期群,改正後群の3群を比較した。【結果】見学では長下肢装具に関連する項目やダブルクレンザック継手の調整が改正後群で高値を示し,体験ではリングロック膝継手の使用等が改正後群で高値を示した。興味のきっかけでは,今回の実習と回答したものが改正後群で高値を示した。【結論】見学・体験機会が指定規則改正後に高値を示したが,一部の項目のみであったことは今後の課題と考えられる。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.2026-10