両手指疼痛により日常生活活動困難となった関節リウマチ患者症例に対する理学療法
【はじめに】関節リウマチ(RA)患者の身体機能,日常生活活動(ADL)向上に対する薬物療法,運動療法,物理療法の併用効果を検討した。【症例記述】60歳代女性。過負荷な自主トレーニングにより両遠位指節間関節に波及する疼痛,ADL低下を認めた。初期評価ではCRP 8.78 mg/dL,NRS 10/10,DASH 95点であり,外来リハビリテーションを週1回行った。8週後,CRP 1.42 mg/dL,NRS 2/10,DASH 77点と改善し疼痛軽減,身体機能・ADLの改善を認めた。【考察】薬物療法,運動療法,物理療法の併用が,今回のRA患者の疼痛や機能改善に有効であったことが示唆された。さらに...
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Published in | 理学療法 - 臨床・研究・教育 p. 2026-09 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
2026
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Subjects | |
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ISSN | 1880-893X 1880-8948 |
DOI | 10.11350/ptcse.2026-09 |
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Summary: | 【はじめに】関節リウマチ(RA)患者の身体機能,日常生活活動(ADL)向上に対する薬物療法,運動療法,物理療法の併用効果を検討した。【症例記述】60歳代女性。過負荷な自主トレーニングにより両遠位指節間関節に波及する疼痛,ADL低下を認めた。初期評価ではCRP 8.78 mg/dL,NRS 10/10,DASH 95点であり,外来リハビリテーションを週1回行った。8週後,CRP 1.42 mg/dL,NRS 2/10,DASH 77点と改善し疼痛軽減,身体機能・ADLの改善を認めた。【考察】薬物療法,運動療法,物理療法の併用が,今回のRA患者の疼痛や機能改善に有効であったことが示唆された。さらに適切な負荷量設定が疼痛軽減の一因として考えられた。【まとめ】RA患者に対し薬物療法,運動療法,物理療法の併用に加え運動療法における負荷量設定は疼痛軽減,身体機能向上に向け重要な役割を果たすことが示された。 |
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ISSN: | 1880-893X 1880-8948 |
DOI: | 10.11350/ptcse.2026-09 |