X総合大学看護学生の情動知能とコールバーグ理論における倫理的判断基準との関連性

情動知能を向上させることで、学生の倫理的判断能力を向上させ得ると考えられている。本研究は、看護学生における情動知能と、コールバーグ理論に基づく倫理的判断基準との関連性を明らかにすることを目的に、情動知能が高い学生が、同理論における慣習以前のレベル、慣習的レベル、自律的・脱慣習的レベルという3つの判断基準のいずれをどの程度重視しているかを、X総合大学の看護学生を対象に自記式アンケート調査を行うことで明らかにすることを試みた。コールバーグ理論の想定する順序性を適用して倫理的判断能力を評価することはできないとしても、その順序性にとらわれず、判断に用いられる可能性のある多面的な判断基準を設定し、そのい...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本看護倫理学会誌 p. 20250414
Main Authors 宮坂 道夫, 笠原 久美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護倫理学会 28.08.2025
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2434-7361
DOI10.32275/jjne.20250414

Cover

More Information
Summary:情動知能を向上させることで、学生の倫理的判断能力を向上させ得ると考えられている。本研究は、看護学生における情動知能と、コールバーグ理論に基づく倫理的判断基準との関連性を明らかにすることを目的に、情動知能が高い学生が、同理論における慣習以前のレベル、慣習的レベル、自律的・脱慣習的レベルという3つの判断基準のいずれをどの程度重視しているかを、X総合大学の看護学生を対象に自記式アンケート調査を行うことで明らかにすることを試みた。コールバーグ理論の想定する順序性を適用して倫理的判断能力を評価することはできないとしても、その順序性にとらわれず、判断に用いられる可能性のある多面的な判断基準を設定し、そのいずれをどの程度重視するかという評価を行うことは可能であることが示唆された。
ISSN:2434-7361
DOI:10.32275/jjne.20250414