論文 暗所の新幹線における画像を用いた建築限界確認の検討

在来線において,建築限界内の支障物検知や沿線の環境変化検知が可能となる列車巡視支援のための線路周辺画像解析エンジンが開発されている.一方,新幹線を新規に建設する際にも,建築限界確認の省力化および効率化が強く求められている.そこで,線路周辺画像解析エンジンを用いた新幹線における建築限界の確認を目的として,建設中の新幹線の駅やトンネル等の暗所となる区間で複数の線路周辺画像を取得し,建築限界支障物検知の適用可能性について検証を行った.その結果,複数の近赤外線投光器を用いて取得した画像に鮮明化処理を実行してから解析することで,画像撮影速度が30km/h以下であれば,平均10mm程度の誤差で支障物を検知...

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Published in鉄道工学シンポジウム論文集 Vol. 29; no. 1; pp. 23 - 30
Main Authors 福井 義弘, 箕浦 慎太郎, 清水 惇, 河西 拓哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 構造工学委員会 鉄道工学連絡小委員会 2025
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ISSN2759-1492
DOI10.11532/railwayengineering.29.1_23

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Summary:在来線において,建築限界内の支障物検知や沿線の環境変化検知が可能となる列車巡視支援のための線路周辺画像解析エンジンが開発されている.一方,新幹線を新規に建設する際にも,建築限界確認の省力化および効率化が強く求められている.そこで,線路周辺画像解析エンジンを用いた新幹線における建築限界の確認を目的として,建設中の新幹線の駅やトンネル等の暗所となる区間で複数の線路周辺画像を取得し,建築限界支障物検知の適用可能性について検証を行った.その結果,複数の近赤外線投光器を用いて取得した画像に鮮明化処理を実行してから解析することで,画像撮影速度が30km/h以下であれば,平均10mm程度の誤差で支障物を検知できることを確認した.
ISSN:2759-1492
DOI:10.11532/railwayengineering.29.1_23