マンモグラフィ併用検診の実態調査 地方自治体(市区町村)へのアンケート調査結果

最新の乳がん検診の実態を把握するために,全国すべての市区町村に対して,アンケート調査を行った。 97.9%でマンモグラフィ併用乳がん検診を行っていた。実施率の低い都道府県は東京,長野,沖縄であり,その他の道府県はほぼ100%に近い実施率であった。開始年齢はまちまちで,40歳未満が11.9%,40歳以上が86.8%,50歳以上が1.1%であった。 51.2%で30歳台の検診が行われており,その方法は視触診34.0%,視触診+マンモグラフィ18.2%,視触診+超音波32.5%,触診+マンモグラフィ+超音波2.7%,マンモグラフィ3.6%,超音波9.1%であった。 94.7%で平成18年度の受診率を...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本乳癌検診学会誌 Vol. 18; no. 1; pp. 76 - 83
Main Authors 植松, 孝悦, 原, 武史, 内山, 菜智子, 松本, 政雄, 石橋, 忠司, 斎, 政博, 大貫, 幸二, 山田, 隆之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会 30.03.2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0918-0729
1882-6873
DOI10.3804/jjabcs.18.76

Cover

More Information
Summary:最新の乳がん検診の実態を把握するために,全国すべての市区町村に対して,アンケート調査を行った。 97.9%でマンモグラフィ併用乳がん検診を行っていた。実施率の低い都道府県は東京,長野,沖縄であり,その他の道府県はほぼ100%に近い実施率であった。開始年齢はまちまちで,40歳未満が11.9%,40歳以上が86.8%,50歳以上が1.1%であった。 51.2%で30歳台の検診が行われており,その方法は視触診34.0%,視触診+マンモグラフィ18.2%,視触診+超音波32.5%,触診+マンモグラフィ+超音波2.7%,マンモグラフィ3.6%,超音波9.1%であった。 94.7%で平成18年度の受診率を把握していた。受診率が10%未満は23.2%,10~19.9%は33.8%,20~29.9%は21.1%,30~39.9%は10.64%,40~49.9%は4.1%,50~100%は7.1%であった。 85.2%で平成18年度の要精検率を把握していた。要精検率が0~4.9%は22.4%,5~9.9%は39.2%,10~19.9%は21.0%,20~49.9%は2.0%,50~100%は15.6%であった。 全国平均の受診率は10%台で,特に都市部での受診率が低い。30歳代の検診はマンモグラフィ併用乳がん検診の可否を含め,今後の検討課題である。要精検率20%を超える市区町村では検診精度の再検討が必要と思われる。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.18.76