有機化合物電解還元壓研究(第十三報) Azobenzeneの還元壓

(1) Azobenzeneの電解還元壓を滴下水銀極,靜止水銀極,白金極を用ひポーラログラフに依つて測定す. (2) 滴下極により測定せられたる結果よりAzobenzeneの電解還元壓はpH=1.2~5.0の範圍に於ては可逆的アゾーヒドラゾ系に屬すと考ふ. (3) 電極面0.785mm2の靜止水銀極を用ひて測定せし還元壓は滴下極の場合と同じ値を示す. (4) 靜止水銀極に依るポーラログラムは常に極大電流を示し此の極大電流現象は陰極に於て還元生成物の集積に歸因す. (5) 0.785mm2の表面積を有する白金極に依つて測定せられたる還元極は他の2の場合より150~200mV陰性なり....

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Published in日本農芸化学会誌 Vol. 8; no. 9; pp. 954 - 961
Main Authors 志方, 益三, 舘, 勇
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 1932
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Summary:(1) Azobenzeneの電解還元壓を滴下水銀極,靜止水銀極,白金極を用ひポーラログラフに依つて測定す. (2) 滴下極により測定せられたる結果よりAzobenzeneの電解還元壓はpH=1.2~5.0の範圍に於ては可逆的アゾーヒドラゾ系に屬すと考ふ. (3) 電極面0.785mm2の靜止水銀極を用ひて測定せし還元壓は滴下極の場合と同じ値を示す. (4) 靜止水銀極に依るポーラログラムは常に極大電流を示し此の極大電流現象は陰極に於て還元生成物の集積に歸因す. (5) 0.785mm2の表面積を有する白金極に依つて測定せられたる還元極は他の2の場合より150~200mV陰性なり.
ISSN:0002-1407
1883-6844
DOI:10.1271/nogeikagaku1924.8.9_954