製品デザインコンセプト策定手法の提案 (その2) 照明器具デザインを事例研究として
「1. 研究の背景と目的」筆者らの企業での長年の現場経験から, 企業における製品デザインの上流において, デザインの具体的な方向性を決めるデザインコンセプトの重要性は高いと言える. 近年, 製品デザインの役割が年々重要になるに伴って, 経営的なリスク回避の視点から, デザインプロセスをより客観的にマネージメントしようとする動きが顕著になってきている. その際に, 重要になってくるのがデザインコンセプトの策定である. デザインプロセスをブラックボックスとして運営していた時代では, デザインコンセプトは暗黙知的なもの, つまり, それほど明快にせずにデザイン開発を行うことも少なからず行われていた....
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Published in | 感性工学研究論文集 Vol. 7; no. 3; pp. 525 - 535 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本感性工学会
06.03.2008
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ISSN | 1346-1958 1884-524X |
DOI | 10.5057/jjske2001.7.525 |
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Summary: | 「1. 研究の背景と目的」筆者らの企業での長年の現場経験から, 企業における製品デザインの上流において, デザインの具体的な方向性を決めるデザインコンセプトの重要性は高いと言える. 近年, 製品デザインの役割が年々重要になるに伴って, 経営的なリスク回避の視点から, デザインプロセスをより客観的にマネージメントしようとする動きが顕著になってきている. その際に, 重要になってくるのがデザインコンセプトの策定である. デザインプロセスをブラックボックスとして運営していた時代では, デザインコンセプトは暗黙知的なもの, つまり, それほど明快にせずにデザイン開発を行うことも少なからず行われていた. しかし, デザインプロセスの手続きの透明性を確保すること(以後, 「グラスボックス化」と呼ぶ)が強く求められる今日において, デザインコンセプト策定を手法として構築する必要性が高まっている. デザインコンセプトの策定法は, 現状調査の結果をもとに関係者の多くの審議で決められるという定性的な方法が一般的である. |
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ISSN: | 1346-1958 1884-524X |
DOI: | 10.5057/jjske2001.7.525 |