腎移植の研究 VIII. Superoxide Dismutase による温阻血腎の機能保護に関する実験的研究
家兎腎を用いて, SOD (Superoxide Dismutase) の温阻血腎機能保護効果が検討された. 右腎摘後1週間目に, 左腎動静脈および尿管が90分間クランプされた. クランプ前30分と血流再開直前に, SODが各々0.5ml静注にて投与された. クランプ解除後, 腎色調の回復時間が測定された. 血清CrおよびBUNが定期的に測定された. 術後7日目に左腎摘を行ない, 病理組織学的に検討した. 1) SODを投与された腎臓の機能は, 投与されなかつたのに比べて良好であつた. 2) 温阻血腎機能保存の目的でSODを投与することは有用である....
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Published in | 日本泌尿器科學會雑誌 Vol. 74; no. 5; pp. 808 - 811 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 日本泌尿器科学会
20.05.1983
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ISSN | 0021-5287 1884-7110 |
DOI | 10.5980/jpnjurol1928.74.5_808 |
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Summary: | 家兎腎を用いて, SOD (Superoxide Dismutase) の温阻血腎機能保護効果が検討された. 右腎摘後1週間目に, 左腎動静脈および尿管が90分間クランプされた. クランプ前30分と血流再開直前に, SODが各々0.5ml静注にて投与された. クランプ解除後, 腎色調の回復時間が測定された. 血清CrおよびBUNが定期的に測定された. 術後7日目に左腎摘を行ない, 病理組織学的に検討した. 1) SODを投与された腎臓の機能は, 投与されなかつたのに比べて良好であつた. 2) 温阻血腎機能保存の目的でSODを投与することは有用である. |
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ISSN: | 0021-5287 1884-7110 |
DOI: | 10.5980/jpnjurol1928.74.5_808 |