悪性腫瘍の化学療法に関する実験的研究第1報 弘前肉腫皮下移植腫瘍に対するSarkomycin, Nitrogen Mustard N-Oxide併用療法の効果

Sarkomycinは1952年梅沢等1) 2) によつて発見された1新抗腫瘍性抗生物質であつて, その吉田肉腫及びEHRUCH癌の増殖を抑制することは既に報告されており, 石山3) は多数例の臨林実験をおこない, その若干例に著明な効果を認めている。我々はSarkomycinの副作用が著るしく少いことに注目し, Sarkomycinを治療の主として連用し,毒性の強いNitrogen mustard N-oxideを副として間歇的に使用することを試み,腫瘍治療に著るしい効果をあげ得た。...

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Published inThe Journal of Antibiotics, Series B Vol. 7; no. 7; pp. 251 - 252
Main Authors 大星, 章一, 青木, 一夫, 石倉, 豊生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 25.09.1954
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Summary:Sarkomycinは1952年梅沢等1) 2) によつて発見された1新抗腫瘍性抗生物質であつて, その吉田肉腫及びEHRUCH癌の増殖を抑制することは既に報告されており, 石山3) は多数例の臨林実験をおこない, その若干例に著明な効果を認めている。我々はSarkomycinの副作用が著るしく少いことに注目し, Sarkomycinを治療の主として連用し,毒性の強いNitrogen mustard N-oxideを副として間歇的に使用することを試み,腫瘍治療に著るしい効果をあげ得た。
ISSN:0447-8991
2186-5469
DOI:10.11554/antibiotics1953b.7.251