口輪筋に対する酵素組織化学的研究 1.家兎口輪筋のSuccinic Dehydrogenase活性の成長に伴う変化

口輪筋の成熟度を考慮した口唇裂の手術時期を決定する上での基礎資料とするため,口輪筋の成長に伴う機能的変化について,生後0-180日の家兎口輪筋を用いて,代謝酵素系のS.D.H.(succinic dehydrogenase)の活性について観察した. その結果,出生直後の筋線維のSD.Hの活性は低く,ファイバータイプを分類することはできず,筋線維はまだ,機能的分化がされていないと考えられた.その後,S.D.H.の活1生は高くなり,生後30日頃に,機能分化が一応完了すると考えられる所見が得られた....

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Published in日本口蓋裂学会雑誌 Vol. 9; no. 2; pp. 102 - 108
Main Authors 夏目, 長門, 河合, 幹, 牧野, 真也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口蓋裂学会 24.12.1984
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ISSN0386-5185
2186-5701
DOI10.11224/cleftpalate1976.9.2_102

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Summary:口輪筋の成熟度を考慮した口唇裂の手術時期を決定する上での基礎資料とするため,口輪筋の成長に伴う機能的変化について,生後0-180日の家兎口輪筋を用いて,代謝酵素系のS.D.H.(succinic dehydrogenase)の活性について観察した. その結果,出生直後の筋線維のSD.Hの活性は低く,ファイバータイプを分類することはできず,筋線維はまだ,機能的分化がされていないと考えられた.その後,S.D.H.の活1生は高くなり,生後30日頃に,機能分化が一応完了すると考えられる所見が得られた.
ISSN:0386-5185
2186-5701
DOI:10.11224/cleftpalate1976.9.2_102