婦人科悪性腫瘍の診断におけるFDG-PETの臨床的有用性と医療経済効果 多施設アンケート調査による検討
FDG-PETによる婦人科悪性腫瘍の診断成績についての全国アンケート調査を行い, 5施設から計304症例 (ステージング122例, 再発診断182例) のデータが寄せられた。FDG-PETは治療前のステージング・再発診断において高い診断能を示し, しばしばCTやMRIといった一般画像診断法に優る有用な情報を与えた。FDG-PETによりステージングでは10.7%の症例, 再発診断では33.9%の症例で未知の病変が発見され, それぞれ8.9%, 35.1%の症例で治療方針が変更となった。特に画像診断で再発が断定的でない群, 再発が疑われるが画像診断で病変が明らかでない群でFDG-PETが有用な情報...
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Published in | RADIOISOTOPES Vol. 52; no. 11; pp. 609 - 616 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本アイソトープ協会
15.11.2003
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ISSN | 0033-8303 1884-4111 |
DOI | 10.3769/radioisotopes.52.609 |
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Summary: | FDG-PETによる婦人科悪性腫瘍の診断成績についての全国アンケート調査を行い, 5施設から計304症例 (ステージング122例, 再発診断182例) のデータが寄せられた。FDG-PETは治療前のステージング・再発診断において高い診断能を示し, しばしばCTやMRIといった一般画像診断法に優る有用な情報を与えた。FDG-PETによりステージングでは10.7%の症例, 再発診断では33.9%の症例で未知の病変が発見され, それぞれ8.9%, 35.1%の症例で治療方針が変更となった。特に画像診断で再発が断定的でない群, 再発が疑われるが画像診断で病変が明らかでない群でFDG-PETが有用な情報を提供することが示され, 不必要な手術や侵襲的手技が回避され, 入院期間が短縮されるといった医療経済効果も期待できると考えられた。 |
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ISSN: | 0033-8303 1884-4111 |
DOI: | 10.3769/radioisotopes.52.609 |