高度情報化社会[第7回] 高度情報化とセキュリティ

高度情報化社会には, さまざまな脅威が潜んでいる。自動車社会における交通事故の問題が示すように, 光の部分があれば必ず影の部分が生じる。高度情報化という変化のなかで, 情報の高付加価値化が進み, それが原因となってコンピュータ犯罪, ハッカー, コンピュータウイルスの問題が表面化してきつつある。知的所有権, プライバシーの侵害も, 高度情報化がもたらした脅威と言ってよい。これらの脅威に対して法律, 制度, 保険などの面で対応が進められており, 新しくセキュリティ産業も形成されてきた。しかし, それらは個別にも全体的にもまだ十分とは言えない。将来のビジョンを明確にし, それに沿った対策を考えるこ...

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Published in情報管理 Vol. 31; no. 7; pp. 627 - 638
Main Author 千葉, 利宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 国立研究開発法人 科学技術振興機構 1988
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Summary:高度情報化社会には, さまざまな脅威が潜んでいる。自動車社会における交通事故の問題が示すように, 光の部分があれば必ず影の部分が生じる。高度情報化という変化のなかで, 情報の高付加価値化が進み, それが原因となってコンピュータ犯罪, ハッカー, コンピュータウイルスの問題が表面化してきつつある。知的所有権, プライバシーの侵害も, 高度情報化がもたらした脅威と言ってよい。これらの脅威に対して法律, 制度, 保険などの面で対応が進められており, 新しくセキュリティ産業も形成されてきた。しかし, それらは個別にも全体的にもまだ十分とは言えない。将来のビジョンを明確にし, それに沿った対策を考えることが必要となっている。
ISSN:0021-7298
1347-1597
DOI:10.1241/johokanri.31.627