中国民居研究 客家囲龍屋型民居の構成について

中国南部地域の福建・江西・広東の省境周辺に広がる客家土楼民居研究。福建省環形土楼が空間的に分かり易く有名だが,他の二省にも様々な類型の土楼民居がある。囲龍屋型民居は広東省客家民居の典型である。民居の空間的な魅力や類型,土楼の内外で行われてきた生活と道具類に対する興味からはじめた研究である。それぞれの民居は遷移という壮大な流れを内包しており,そのメカニズムを探ることがもう一つのテーマとなった。最終的には三省に広がる遷移過程を捉えることを目指しており,そのためには各省にある典型的な民居類型を確認する必要がある。今回の研究対象はその一つであり,考察を通じて客家民居の広東省への広がりを明らかにしたい。...

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Published in住宅総合研究財団研究論文集 Vol. 32; pp. 389 - 400
Main Authors 茂木, 計一郎, 尾登, 誠一, 中山, 淳, 李, 双龍, 黄, 浩, 陸, 元鼎, 木寺, 安彦, 黄, 漢民, 片山, 和俊, 稲葉, 唯史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2006
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ISSN1880-2702
2423-9887
DOI10.20803/jusokenold.32.0_389

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Summary:中国南部地域の福建・江西・広東の省境周辺に広がる客家土楼民居研究。福建省環形土楼が空間的に分かり易く有名だが,他の二省にも様々な類型の土楼民居がある。囲龍屋型民居は広東省客家民居の典型である。民居の空間的な魅力や類型,土楼の内外で行われてきた生活と道具類に対する興味からはじめた研究である。それぞれの民居は遷移という壮大な流れを内包しており,そのメカニズムを探ることがもう一つのテーマとなった。最終的には三省に広がる遷移過程を捉えることを目指しており,そのためには各省にある典型的な民居類型を確認する必要がある。今回の研究対象はその一つであり,考察を通じて客家民居の広東省への広がりを明らかにしたい。
ISSN:1880-2702
2423-9887
DOI:10.20803/jusokenold.32.0_389