牛の腟部腫瘤2例について 肉芽組織と平滑筋線維腫

(1) ホルスタイン系乳牛の膣部にできた腫瘤2例を外科的に摘出し病理組織学的に検査した. (2) 肉眼的には第1例は, 重さ4009, 大きさ11×6cmで割面は灰白色から白色で弾力があった. 第2例は重さ2709, 大きさ9.5×6.0cmで粘膜下にあり硬度は大であった. (3) 組織学的には第1例は, 慢性の炎症巣に由来する肉芽組織であった. 第2例は平滑筋線維腫であった. (4) 膣部腫瘤は外見上類似のものでも, 組織学的には異なるもののあることを指摘した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本獣医師会雑誌 Vol. 19; no. 5; pp. 197 - 199
Main Authors 井上, 勇, 野本, 貞夫, 渡辺, 文男, 紺野, 悟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.05.1966
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:(1) ホルスタイン系乳牛の膣部にできた腫瘤2例を外科的に摘出し病理組織学的に検査した. (2) 肉眼的には第1例は, 重さ4009, 大きさ11×6cmで割面は灰白色から白色で弾力があった. 第2例は重さ2709, 大きさ9.5×6.0cmで粘膜下にあり硬度は大であった. (3) 組織学的には第1例は, 慢性の炎症巣に由来する肉芽組織であった. 第2例は平滑筋線維腫であった. (4) 膣部腫瘤は外見上類似のものでも, 組織学的には異なるもののあることを指摘した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.19.197