Tokyo Guidelines(TG)の歩んできた道 日本で作成されたガイドラインが国際的に認められ,使用されるようになった道のり
急性胆管炎・胆囊炎の診療ガイドラインは,海外からTokyo Guidelines(以下,TG)として親しまれている。これは,2003年に厚労省科学医療技術評価総合研究事業での研究班で発足し,共催学会,後援団体の協力をえて出版できた。2005年,第1版(邦文のみ)が出版できた経過を示し,さらに2006年の国際コンセンサス会議を開催し,結果をもとに2007年TG07をJHBPSから世界に発信した。海外の委員たちとは頻回に意見交換を続け,その後も2013年TG13を,2018年TG18を出版し世界へ発信し,共通項として用いられるようになった。さらに時代により進化してきた作成方法や,Evidence–...
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Published in | 日本外科感染症学会雑誌 Vol. 17; no. 3; pp. 148 - 154 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本外科感染症学会
30.06.2020
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-5755 2434-0103 |
DOI | 10.24679/gekakansen.17.3_148 |
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Summary: | 急性胆管炎・胆囊炎の診療ガイドラインは,海外からTokyo Guidelines(以下,TG)として親しまれている。これは,2003年に厚労省科学医療技術評価総合研究事業での研究班で発足し,共催学会,後援団体の協力をえて出版できた。2005年,第1版(邦文のみ)が出版できた経過を示し,さらに2006年の国際コンセンサス会議を開催し,結果をもとに2007年TG07をJHBPSから世界に発信した。海外の委員たちとは頻回に意見交換を続け,その後も2013年TG13を,2018年TG18を出版し世界へ発信し,共通項として用いられるようになった。さらに時代により進化してきた作成方法や,Evidence–Practice–Cycleをとりいれ,国際共同研究として行ってきた2つのプロジェクト(Lap–Cの術中手術難度を明らかにしてのSafe Stepの提案)と(急性胆道炎の疫学調査)を含んで記載した。いわば,初歩から専門へ(scientificに)の道筋で,今後のTGの改訂に貢献することを期待している。 |
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ISSN: | 1349-5755 2434-0103 |
DOI: | 10.24679/gekakansen.17.3_148 |