家畜の生殖器の腫瘍につい I. 牛・豚の子宮または膣に見られた7例について

最近数年間に牛6例, 豚1例の子宮または膣における腫瘍を検索し次の成績を得た. 子宮腫瘍では5例中4例 (牛3, 豚1) が平滑筋腫, 1例 (牛) が平滑筋肉腫であって, 繁殖障害の有力な因子の一つになっていることがうかがえた. また膣腫瘍は2例 (牛) に認められ, 平滑筋腫と線維腫がそれぞれ1例つつでいずれも摘出手術により治癒した. 従来, わが国では生殖器腫瘍の報告は比較的少ないが, 今後, 診断・治療に際し留意する必要があるものと考える....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本獣医師会雑誌 Vol. 24; no. 5; pp. 226 - 231
Main Authors 前田, 勉, 林, 隆敏, 津村, 巌, 佐々木, 博一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.05.1971
Online AccessGet full text
ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.24.226

Cover

More Information
Summary:最近数年間に牛6例, 豚1例の子宮または膣における腫瘍を検索し次の成績を得た. 子宮腫瘍では5例中4例 (牛3, 豚1) が平滑筋腫, 1例 (牛) が平滑筋肉腫であって, 繁殖障害の有力な因子の一つになっていることがうかがえた. また膣腫瘍は2例 (牛) に認められ, 平滑筋腫と線維腫がそれぞれ1例つつでいずれも摘出手術により治癒した. 従来, わが国では生殖器腫瘍の報告は比較的少ないが, 今後, 診断・治療に際し留意する必要があるものと考える.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.24.226