3DCG技術をクジラの復元に活用する ー札幌のセミクジラ類化石を例にー

本論文では,特に札幌市小金湯で発見されたクジラ化石(小金湯クジラ)に焦点を当て,化石動物の生体復元における 3D CG 技術の応用について紹介する.3D CG 技術は,単離した骨化石の部位特定や化石の逆変形を可能にし,正確な骨格復元を可能にした.また,3D CG 技術は正確な生体復元において優れた利点がある.本論文では,ZBrush や Blender といった 3D ソフトを用いた具体的な手法を紹介し,化石発掘時のフォトグラメトリー用写真撮影の推奨についても述べた....

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Bibliographic Details
Published in化石研究会会誌 Vol. 57; no. 1-2; pp. 44 - 49
Main Authors 新村 龍也, 古沢 仁, 田中 嘉寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 化石研究会 27.12.2024
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ISSN0387-1924
2759-159X
DOI10.60339/kasekiken.57.1-2_44

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Summary:本論文では,特に札幌市小金湯で発見されたクジラ化石(小金湯クジラ)に焦点を当て,化石動物の生体復元における 3D CG 技術の応用について紹介する.3D CG 技術は,単離した骨化石の部位特定や化石の逆変形を可能にし,正確な骨格復元を可能にした.また,3D CG 技術は正確な生体復元において優れた利点がある.本論文では,ZBrush や Blender といった 3D ソフトを用いた具体的な手法を紹介し,化石発掘時のフォトグラメトリー用写真撮影の推奨についても述べた.
ISSN:0387-1924
2759-159X
DOI:10.60339/kasekiken.57.1-2_44