シミュレーションとしての小説 温又柔の作品を例として
本発表は、文学を人類学する試みの一環として、ジャン・ボードリヤールのシミュラークル論を援用し、温又柔の小説をシミュレーションと捉え、文学はロールプレイイングゲーム的な機能を持つ「擬似現実」を生成し、読者の行動選択の幅を実際に広げる働きを有しているのではないかという仮説を検討する。そのうえで、ボードリヤールのシミュラークル論は再検討が必要だと問題提起する。...
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Published in | 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. E10 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本文化人類学会
2024
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Subjects | |
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Summary: | 本発表は、文学を人類学する試みの一環として、ジャン・ボードリヤールのシミュラークル論を援用し、温又柔の小説をシミュレーションと捉え、文学はロールプレイイングゲーム的な機能を持つ「擬似現実」を生成し、読者の行動選択の幅を実際に広げる働きを有しているのではないかという仮説を検討する。そのうえで、ボードリヤールのシミュラークル論は再検討が必要だと問題提起する。 |
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ISSN: | 2189-7964 |
DOI: | 10.14890/jasca.2024.0_E10 |