高温下で登熟した2023年産水稲種子の休眠性評価

水稲種子は高温下で登熟すると休眠が深くなることが知られている.そこで,7月から8月にかけて平均気温が観測史上最高であった2023年産の水稲9品種の種子について,休眠性の深度を評価した.休眠打破処理を行えば,各品種ともに90%以上の発芽率が認められることから,2023年産種子の発芽能自体には問題がないことを確認した.一方,休眠打破処理をしなければ,発芽勢,発芽率ともに,2022年産よりも低く,とくに発芽勢については多くの品種で70 %以下になったことから,2023年産種子は前年産よりも休眠が深いことがわかった....

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Published in北陸作物学会報 Vol. 60; pp. 19 - 22
Main Author 村田 和優
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 31.03.2025
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.60.0_19

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Summary:水稲種子は高温下で登熟すると休眠が深くなることが知られている.そこで,7月から8月にかけて平均気温が観測史上最高であった2023年産の水稲9品種の種子について,休眠性の深度を評価した.休眠打破処理を行えば,各品種ともに90%以上の発芽率が認められることから,2023年産種子の発芽能自体には問題がないことを確認した.一方,休眠打破処理をしなければ,発芽勢,発芽率ともに,2022年産よりも低く,とくに発芽勢については多くの品種で70 %以下になったことから,2023年産種子は前年産よりも休眠が深いことがわかった.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.60.0_19