江の島国際芸術祭 2023:サムエル・コッキングと杉浦六右衛門の深い関わり 「日本における写真と印刷のルーツ」の展示について

神奈川県の藤沢にある「江の島」は観光名所の一つであり,そこに「サムエル・コッキング植物園温室遺構」がある.こ の温室遺構はその名の通り,コッキングが造ったものであり,その業績が有名である.しかし,彼の業績はその植物園を 造っただけに留まらず,日本の写真や印刷に係る,企業や学校の創業,創立のきっかけになっていることはあまり知られ ていない.小西写真専門学校(現在の,東京工芸大学)は今年 100 周年を迎えるが,このタイミングで江の島のコッキン グ苑において春の 1.5 ヶ月間,開催された江の島国際芸術祭 2023,「サムエル・コッキングと杉浦六右衛門の深い関わり」,「日本における写真と印刷のルー...

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Published in日本写真学会誌 Vol. 86; no. 4; pp. 375 - 382
Main Author 内田, 孝幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本写真学会 20.11.2023
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ISSN0369-5662
1884-5932
DOI10.11454/photogrst.86.375

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Summary:神奈川県の藤沢にある「江の島」は観光名所の一つであり,そこに「サムエル・コッキング植物園温室遺構」がある.こ の温室遺構はその名の通り,コッキングが造ったものであり,その業績が有名である.しかし,彼の業績はその植物園を 造っただけに留まらず,日本の写真や印刷に係る,企業や学校の創業,創立のきっかけになっていることはあまり知られ ていない.小西写真専門学校(現在の,東京工芸大学)は今年 100 周年を迎えるが,このタイミングで江の島のコッキン グ苑において春の 1.5 ヶ月間,開催された江の島国際芸術祭 2023,「サムエル・コッキングと杉浦六右衛門の深い関わり」,「日本における写真と印刷のルーツ」と題した展示・説明について紹介する.
ISSN:0369-5662
1884-5932
DOI:10.11454/photogrst.86.375