閉鎖回路におけるラインフィルターおよびバブルトラップの実験的検討

「要旨」 閉鎖回路による体外循環は, 低侵襲化に寄与する可能性が高く, 装着した気泡除去デバイスのマイクロバブル(MB)の除去力および除去方法が重要である. 今回我々は閉鎖回路における安全性の検証として, 静脈側に装着した気泡除去デバイスの実験的検討を行った. 対象はポール社製AL6 (P1), ポール社製オートベント(P2), MAQUET社製VBT (M), 泉工医科工業社製HBT (S), テルモ社製BT15 (T)とし, 遠心ポンプにて閉鎖型模擬回路を作製した. 灌流量4L/min, 脱血圧0・-20・-50mmHg, ローラーポンプによるVENT=300mL/minの条件下にて空気を...

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Published in体外循環技術 Vol. 40; no. 1; pp. 28 - 33
Main Authors 松本年史, 朝井裕一, 千葉章弘, 清水良, 谷口慎吾, 半田仁美, 加藤裕希, 川南聡, 椎久哉良, 菊池洋一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本体外循環技術医学会 01.03.2013
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Summary:「要旨」 閉鎖回路による体外循環は, 低侵襲化に寄与する可能性が高く, 装着した気泡除去デバイスのマイクロバブル(MB)の除去力および除去方法が重要である. 今回我々は閉鎖回路における安全性の検証として, 静脈側に装着した気泡除去デバイスの実験的検討を行った. 対象はポール社製AL6 (P1), ポール社製オートベント(P2), MAQUET社製VBT (M), 泉工医科工業社製HBT (S), テルモ社製BT15 (T)とし, 遠心ポンプにて閉鎖型模擬回路を作製した. 灌流量4L/min, 脱血圧0・-20・-50mmHg, ローラーポンプによるVENT=300mL/minの条件下にて空気を100・200・300mL/minとして連続的に注入する実験を行った結果, P1群とP2群は, 注入量が少ない場合MBを減少させることができたが, 注入量を増加させると気泡が捕捉できなくなり, S群とT群では, MBを減少させることができなかった.
ISSN:0912-2664