ストレスフリー人工心肺システムの構築

「要旨」人工心肺装置更新のためMAQUET社製ヨストラ人工心肺装置HL30を導入した. 自動制御, 自動記録, さらにモニタリングが増えるなど便利になった反面, 接続配線の煩雑化およびシステム安定性への不安が懸念された. 当院はローラーポンプ2基による送脱血方式であることから, セパレート型の人工心肺装置のポンプの視認性の低下, 術野モニターなどモニタリングの増加に伴うディスプレイの増加, 自動制御, 自動記録などデジタル化に伴う配線の増加, これらストレスとなる問題点を, ポンプの配置, 4画面の導入, ディスプレイおよび配線の集中化によって解決し, ストレスフリーな人工心肺システムを構築し...

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Published in体外循環技術 Vol. 38; no. 2; pp. 219 - 221
Main Authors 山口さよ子, 北村拡, 別當勝紀, 山本直樹, 小暮周平, 渡邉文亮, 湯淺右人, 徳井俊也, 庄村赤裸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本体外循環技術医学会 01.06.2011
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ISSN0912-2664

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Summary:「要旨」人工心肺装置更新のためMAQUET社製ヨストラ人工心肺装置HL30を導入した. 自動制御, 自動記録, さらにモニタリングが増えるなど便利になった反面, 接続配線の煩雑化およびシステム安定性への不安が懸念された. 当院はローラーポンプ2基による送脱血方式であることから, セパレート型の人工心肺装置のポンプの視認性の低下, 術野モニターなどモニタリングの増加に伴うディスプレイの増加, 自動制御, 自動記録などデジタル化に伴う配線の増加, これらストレスとなる問題点を, ポンプの配置, 4画面の導入, ディスプレイおよび配線の集中化によって解決し, ストレスフリーな人工心肺システムを構築した. システムの簡素化, 視認性の向上, 手動でのバックアップ体制を考慮しアナログで対応できる設計にすることで, デジタル化に伴って発生した不安要素を解消することが可能となった. 「はじめに」当院は長年, コンソール型のStockert社製人工心肺装置C.A.P.S.を使用していたが, 2009年4月より装置更新のためMAQUET社製ヨストラ人工心肺装置HL30(以下, HL30)を導入した.
ISSN:0912-2664