胃バリウム検査における前処置の検討 飲水の有用性
〈緒言〉検診における胃バリウム検査は消化器がん検診学 会の提唱する新・胃X 線撮影法ガイドラインが定着し, その有用性は周知のとおりである。しかし,長時間の絶飲 食後の胃の状態は食物残が無いものの,多量に胃液が残 るなど検査には決して良い状態とは言えないのが現状であ る。これは前夜からの絶飲食がひとつの要因と考えられ, 従来の前処置を検討する意義は高いと思われる。 今回,我々は新たな前処置として人間ドック胃バリウム 検査の約1時間前に水を飲用してもらい,健診胃バリウム の画質向上に寄与するか検討した。 〈対象〉当院人間ドック経年受診者,男性100名。 〈方法〉人間ドック胃バリウム検査前に200...
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Published in | 日本農村医学会学術総会抄録集 p. 235 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本農村医学会
2009
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Subjects | |
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ISSN | 1880-1749 1880-1730 |
DOI | 10.14879/nnigss.58.0.235.0 |
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Summary: | 〈緒言〉検診における胃バリウム検査は消化器がん検診学 会の提唱する新・胃X 線撮影法ガイドラインが定着し, その有用性は周知のとおりである。しかし,長時間の絶飲 食後の胃の状態は食物残が無いものの,多量に胃液が残 るなど検査には決して良い状態とは言えないのが現状であ る。これは前夜からの絶飲食がひとつの要因と考えられ, 従来の前処置を検討する意義は高いと思われる。 今回,我々は新たな前処置として人間ドック胃バリウム 検査の約1時間前に水を飲用してもらい,健診胃バリウム の画質向上に寄与するか検討した。 〈対象〉当院人間ドック経年受診者,男性100名。 〈方法〉人間ドック胃バリウム検査前に200ml の水を飲用 し約50分後から検査を実施した。 画像評価は基準フィルムを作成し,バリウム付着,辺 縁,胃小区描出を区域ごとに前年度の画像と対照評価した。 ただし,検者間によるバイアスを避けるため前年度と同 一検者とした。 〈使用装置〉X 線TV 装置:東芝メディカルシステム(株) Winscope6000。造影剤:ネオバルギンUHD220w/l%。 〈結果〉詳細については当日報告致します。 |
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Bibliography: | 27-01 |
ISSN: | 1880-1749 1880-1730 |
DOI: | 10.14879/nnigss.58.0.235.0 |