北海道厚生連施設ドックにおける腹部超音波検査成績 過去11年間の発見がん推移を含めて

〈諸言〉がんによる死亡を減少させる目的における集団検診の重要性は周知のとおりである.腹部超音波検診においては,一定の成果は見られるものの,術者依存性や臓器依存性が高く,解決すべき課題は多い.そのような中で,JA北海道厚生連放射線技師会では,平成15年度より「超音波検診の精度向上に関する委員会」を会内に設置し,腹部超音波検診の精度向上に向け,活動を続けている.主な活動内容を以下に示す.・施設内ドック超音波検査成績調査・各施設超音波検査実態調査(装置・走査方法)・トピックス配信・頚動脈検査マニュアルの作成・腹部超音波検査の代表的疾患マニュアル作成・がん症例超音波画像の集約と会員への開示・教育 今回...

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Published in日本農村医学会学術総会抄録集 p. 128
Main Authors 山岸, 孝弘, 今村, 哲理, 島崎, 洋, 松本, 和久, 永井, 信, 近藤, 規央, 中屋, 俊介, 中村, 俊一, 佐々木, 泰輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.128.0

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Summary:〈諸言〉がんによる死亡を減少させる目的における集団検診の重要性は周知のとおりである.腹部超音波検診においては,一定の成果は見られるものの,術者依存性や臓器依存性が高く,解決すべき課題は多い.そのような中で,JA北海道厚生連放射線技師会では,平成15年度より「超音波検診の精度向上に関する委員会」を会内に設置し,腹部超音波検診の精度向上に向け,活動を続けている.主な活動内容を以下に示す.・施設内ドック超音波検査成績調査・各施設超音波検査実態調査(装置・走査方法)・トピックス配信・頚動脈検査マニュアルの作成・腹部超音波検査の代表的疾患マニュアル作成・がん症例超音波画像の集約と会員への開示・教育 今回我々は,活動の主眼としている超音波検査成績について,院内施設ドックを行っている6施設を対象に,検査成績をまとめたので報告する.〈検討項目〉1)平成20年度における病院ごとの腹部超音波検査成績について調査した.2)平成20年度における一次有所見内訳について臓器ごとに調査した.3)平成10年度~平成20年度までの発見がん内訳について臓器ごとに調査した.〈結果及び考察〉1)全ドック受診者数53,758人中,腹部超音波検査受診者数は51,658人(受診率96.09%)であった.その他の項目は当日報告する.この結果は,北海道厚生連生活習慣病読影委員会のデータを一部参照した.北海道厚生連生活習慣病読影委員会に深謝するとともに,今後も「超音波検診の精度向上に関する委員会」として検診精度向上の取り組みを行い,がん発見の向上を目指したい.
Bibliography:P1-B4-6
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.128.0