放射線治療装置の稼動状況について 故障について分析

〈目的〉放射線治療の増加に伴い,当院は平成16年7月に 放射線治療装置を1台から2台へと更新し現在まで5年が 経過した。この5年間の稼働状況を調べ装置の故障分析を 行ったので報告する。 〈方法〉平成16年7月から平成21年3月までの故障につい て放射線治療装置及びその周辺装置について故障の種類ご とに件数について調査した。 〈結果〉設置当初の故障回数は多く初期故障期とし考えら れる。その後減少はしてきたが平成19,20年と故障回数が 増加してきた。平成20年には1台の装置を予防保全として 真空系部品の交換を行ったが交換した部品(電子銃)の不 良により3回交換作業を行った。 〈考察とまとめ〉放射...

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Published in日本農村医学会学術総会抄録集 p. 334
Main Authors 長沼, 敏彦, 福原, 昇, 笹本, 孝広, 熊本, 隆司, 飯村, 高行, 松本, 好正, 小俣, 正, 伊藤, 和正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2009
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.58.0.334.0

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Summary:〈目的〉放射線治療の増加に伴い,当院は平成16年7月に 放射線治療装置を1台から2台へと更新し現在まで5年が 経過した。この5年間の稼働状況を調べ装置の故障分析を 行ったので報告する。 〈方法〉平成16年7月から平成21年3月までの故障につい て放射線治療装置及びその周辺装置について故障の種類ご とに件数について調査した。 〈結果〉設置当初の故障回数は多く初期故障期とし考えら れる。その後減少はしてきたが平成19,20年と故障回数が 増加してきた。平成20年には1台の装置を予防保全として 真空系部品の交換を行ったが交換した部品(電子銃)の不 良により3回交換作業を行った。 〈考察とまとめ〉放射線治療装置は保守点検契約を行い消 耗品等は定期的に交換して予防保全には勤めているが装置 の故障回数を時間経過としてみると,この2年は故障回数 が増加してきている。装置の寿命を10年と考えると故障回 数は増加してくる可能性がある。安定した放射線治療を提 供するためにも装置の更新等を考えなければいけない時期 と考える。
Bibliography:P1-D404
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.58.0.334.0