放射線部におけるシステム障害発生時のマニュアルの作成 迅速な対応を目指して

〈はじめに〉当院では病院情報システム(以下HIS)は無停電装置を介して自家発電装置につないだことにより,停電によるシステムダウンの心配はなくなった。しかし,システムダウンの可能性が完全に払拭されたわけではない。災害やウィルスなどによってもシステムダウンが発生する可能性がある。そこで,HIS及び放射線情報システム(以下RIS)のシステム障害発生時にすばやく対応し,業務の円滑な運用を図る必要があると考え,マニュアルの作成を行ったので報告をする。 〈作業内容〉 1.『緊急時撮影依頼書』を作成した。 2.HIS及びRISシステム障害発生時の問題点を洗い出し,対処方法を検討した。 3.システム障害発生時...

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Published in日本農村医学会学術総会抄録集 p. 331
Main Authors 海老根, 吉信, 中島, 博史, 坂, 和樹, 砂田, 博文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.331.0

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Summary:〈はじめに〉当院では病院情報システム(以下HIS)は無停電装置を介して自家発電装置につないだことにより,停電によるシステムダウンの心配はなくなった。しかし,システムダウンの可能性が完全に払拭されたわけではない。災害やウィルスなどによってもシステムダウンが発生する可能性がある。そこで,HIS及び放射線情報システム(以下RIS)のシステム障害発生時にすばやく対応し,業務の円滑な運用を図る必要があると考え,マニュアルの作成を行ったので報告をする。 〈作業内容〉 1.『緊急時撮影依頼書』を作成した。 2.HIS及びRISシステム障害発生時の問題点を洗い出し,対処方法を検討した。 3.システム障害発生時の対応マニュアルを作成した。 4.マニュアルに則り,実際に検証(マニュアルに不備がないか確認)した。 〈検証結果〉放射線部の各モダリティごとにシステム障害時の対処方法が異なるので、各々のモダリティでのマニュアルが必要となる。また,マニュアル作成者が実際のシステムダウン時を想定して検証してもスムーズに進めることができなかった。よって,マニュアル作成のみならず定期的にシステム障害発生時を想定した模擬訓練を行うべきであると考えた。 〈まとめ〉我々はシステム障害発生時(HIS及びRIS停止時)にすばやく対応できるように放射線部の各モダリティでマニュアルを作成し,模擬訓練を行うことで万全な体制を整えている。しかし,放射線部だけでなく病棟や外来など,病院全体が機能しなくては解決とは言えない。よって,各科においてもシステム障害発生時の対策を備えてほしい。
Bibliography:P2-B5-4
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.331.0