LALA法を用いたHApコーティングにおけるアシストレーザーの効果

「1. はじめに」ハイドロキシアパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2:HAp)をTi基板上にコーティングすることにより, 機械的強度が強く, 生体親和性に優れた生体代替材料の開発が可能となる. 我々は2台のレーザーによるレーザーアシスト・レーザーアブレーション法(LALA法)を用いTi基板上にHApコーティング層を作成し, アシストレーザーによる光アニール効果の向上を目的とした. 2. 方法 図1に2台のレーザーを用いたLALA法の概略図を示す. ターゲットであるHApを照射するアブレーションレーザーに波長248nmであるKrFエキシマレーザーを用い, Ti基板を照射するアシストレーザーに...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 23; no. 3; p. 91
Main Authors 津本吉規, 田中俊治, 甲藤正人, 中山斌義
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 28.09.2002
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ISSN0288-6200

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Summary:「1. はじめに」ハイドロキシアパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2:HAp)をTi基板上にコーティングすることにより, 機械的強度が強く, 生体親和性に優れた生体代替材料の開発が可能となる. 我々は2台のレーザーによるレーザーアシスト・レーザーアブレーション法(LALA法)を用いTi基板上にHApコーティング層を作成し, アシストレーザーによる光アニール効果の向上を目的とした. 2. 方法 図1に2台のレーザーを用いたLALA法の概略図を示す. ターゲットであるHApを照射するアブレーションレーザーに波長248nmであるKrFエキシマレーザーを用い, Ti基板を照射するアシストレーザーに波長193nmであるArFエキシマレーザーを用いた. それぞれのレーザー照射フルーエンスは1.5J/cm2, 0.2J/cm2である. チャンバー内は10-2Torrまで排気し, その後1TorrのH2O雰囲気として10分間成膜を行った. このときアシストレーザーであるArFエキシマレーザーの繰り返し率を10~40ppsと変化させた.
ISSN:0288-6200