横行結腸に発生した宿便性潰瘍の1例

横行結腸に発生した宿便性潰瘍の1例を経験したので報告する.症例は35歳の健康な男性で,便秘の自覚はないが硬便傾向はあった.突然の下血で発症し,大腸内視鏡検査にて横行結腸に出血性潰瘍を認め,クリッピングにて止血した.組織学的に悪性所見はなく,炎症性腸疾患に特徴的な所見も認めなかった.本症例は感染性腸炎ではなく, BehGet病の所見もなく,硬便傾向と屈曲部位であることより宿便性潰瘍と診断した....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 62; no. 9; pp. 2234 - 2236
Main Authors 渡辺, 俊明, 芳賀, 駿介, 梶原, 哲郎, 歌田, 貴仁, 小川, 健治
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本臨床外科学会 25.09.2001
Subjects
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.62.2234

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Summary:横行結腸に発生した宿便性潰瘍の1例を経験したので報告する.症例は35歳の健康な男性で,便秘の自覚はないが硬便傾向はあった.突然の下血で発症し,大腸内視鏡検査にて横行結腸に出血性潰瘍を認め,クリッピングにて止血した.組織学的に悪性所見はなく,炎症性腸疾患に特徴的な所見も認めなかった.本症例は感染性腸炎ではなく, BehGet病の所見もなく,硬便傾向と屈曲部位であることより宿便性潰瘍と診断した.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.62.2234