キシリジルブルー法によるマグネシウムの比色定量 海塩試料の自動分析に関する研究 (第4報)

テクニコン社製オートアナライザーを用いるキシリジルブルーII試薬による比色定量法によって, 製塩関係試料中のマグネシウムイオンの自動分析を検討し, 反応におけるアルコール濃度の影響および共存イオンの影響について以下の結果を得た. 1) マグネシウムイオンとキシリジルブルーII 試薬の間の反応は, アルコール濃度に影響され, アルコール濃度を54% (最終濃度) に調整する必要がある. 2) Na+, Ca2+などの共存イオンの妨害は, GEDTA試薬の添加によって除くことができる. この方法によれば, 0~20mg/lの範囲でマグネシウムイオン量と吸光度の関係は直線性を示す. 本法は従来用いら...

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Published in日本海水学会誌 Vol. 35; no. 1; pp. 28 - 32
Main Authors 加納, 隆弘, 杉田, 静雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本海水学会 1981
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Summary:テクニコン社製オートアナライザーを用いるキシリジルブルーII試薬による比色定量法によって, 製塩関係試料中のマグネシウムイオンの自動分析を検討し, 反応におけるアルコール濃度の影響および共存イオンの影響について以下の結果を得た. 1) マグネシウムイオンとキシリジルブルーII 試薬の間の反応は, アルコール濃度に影響され, アルコール濃度を54% (最終濃度) に調整する必要がある. 2) Na+, Ca2+などの共存イオンの妨害は, GEDTA試薬の添加によって除くことができる. この方法によれば, 0~20mg/lの範囲でマグネシウムイオン量と吸光度の関係は直線性を示す. 本法は従来用いられているEDTA法と比較してその精度は同等なものであり, 試料15~20点/hの速度で連続測定できる.
ISSN:0369-4550
2185-9213
DOI:10.11457/swsj1965.35.28