コロナ禍におけるICTを用いたテレ臨床実習のとりくみ

「要旨」2020年, 新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される地域において臨床実習の中止が相次いだ. 当大学におけるwithコロナ時代のテーマ「学生の学びを止めない」を実現するために行ったICTを活用したテレ臨床実習の取り組みを報告する. 症例の基本情報・医学情報・理学療法評価結果の配信と基本動作・担当理学療法士による理学療法評価実演のオンデマンド動画を経時的に学生に配信し, 「見学」「協働参加」を経験するオンデマンド実習期と, 2週のオンライン会議システムZoom(以下, Zoom)を用いた医療面接を中心としたテレ臨床実習期に分けて実施した. 実際に対象者に触れられる経験は得られなかったが...

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Published in理学療法の科学と研究 Vol. 13; no. 1; pp. 21 - 23
Main Authors 桑江豊, 大杉紘徳, 横井悠加, 安齋紗保理, 森下勝行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 千葉県理学療法士会 22.02.2022
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ISSN1884-9032

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Summary:「要旨」2020年, 新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される地域において臨床実習の中止が相次いだ. 当大学におけるwithコロナ時代のテーマ「学生の学びを止めない」を実現するために行ったICTを活用したテレ臨床実習の取り組みを報告する. 症例の基本情報・医学情報・理学療法評価結果の配信と基本動作・担当理学療法士による理学療法評価実演のオンデマンド動画を経時的に学生に配信し, 「見学」「協働参加」を経験するオンデマンド実習期と, 2週のオンライン会議システムZoom(以下, Zoom)を用いた医療面接を中心としたテレ臨床実習期に分けて実施した. 実際に対象者に触れられる経験は得られなかったが, 学生が行う評価の説明や, 手順, 進め方などを同席した他の学生が他覚的に認識し, 互いに指摘助言することで内省を促すことができた. また, 学生それぞれの改善点を教員が詳細に把握することができ, より個別性の高い指導が可能であった.
ISSN:1884-9032