日本医科大学付属病院3次隊 (横田隊) 総括

「はじめに」2024年 (令和6年) 1月1日16時10分の石川県能登半島にある鳳珠郡穴水町の北東42kmを震央として発生した地震および一連の地震である令和6年能登半島地震は, 最大のマグニチュード7.6, 観測された最大震度は震度7という甚大な震災であった. われわれはメンバーの横田裕行が日本医科大学名誉教授という立場から, 全日本病院協会, および東京都区中央部災害医療コーディネーターでもある日本医科大学救急医学教室布施明教授からのご依頼で日本医科大学と日本体育大学の合同チームを組織し, 全日本病院協会病院医療支援班 (AMAT) の3次隊として, 令和6年1月6日から同1月10日まで医療...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 20; no. 3; pp. 150 - 155
Main Authors 横田裕行, 小川理郎, 鈴木健介, 三橋正典, 小倉勝弘, 稲毛俊介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 01.08.2024
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Summary:「はじめに」2024年 (令和6年) 1月1日16時10分の石川県能登半島にある鳳珠郡穴水町の北東42kmを震央として発生した地震および一連の地震である令和6年能登半島地震は, 最大のマグニチュード7.6, 観測された最大震度は震度7という甚大な震災であった. われわれはメンバーの横田裕行が日本医科大学名誉教授という立場から, 全日本病院協会, および東京都区中央部災害医療コーディネーターでもある日本医科大学救急医学教室布施明教授からのご依頼で日本医科大学と日本体育大学の合同チームを組織し, 全日本病院協会病院医療支援班 (AMAT) の3次隊として, 令和6年1月6日から同1月10日まで医療支援活動を行い, 診療を中心とした医師からの視点, 今回の医療支援活動全般に関するロジスティクスの観点から以下に報告する. 「1. 診療を中心とした医師からの視点」「(1) 石川県能登町小木中学にある避難所までのアクセス」AMATの1次隊 (隊長 : 横堀将司教授), および2次隊 (隊長 : 増野智彦講師) から避難所まで自動車を利用してのアクセスは極めて困難で, 通常の経路とは異なり, 多くの迂回路を経由しなければならないという情報から, AMAT3次隊は診療開始予定日 (2024年1月7日) 前日の2024年1月6日早朝に2隊に分かれ, それぞれのキャンパスを出発した.
ISSN:1349-8975