新型コロナウイルス感染拡大下における基礎看護学実習の取り組み - オンライン実習に客観的臨床能力評価を取り入れた学生の学び

「要旨」基礎看護学実習II (看護過程の展開) における臨地実習が取りやめとなり, オンラインによる状況設定と学生への看護技術体験の客観的臨床能力評価を踏まえた看護実施と評価の教育を取り入れた基礎看護学実習の取り組みによる学生の学びの検討をした. 看護基礎教育における基礎看護学実習において感染予防対策を講じたオンライン実習では, 模擬患者を設定し, オンライン上での情報把握と動画による看護場面の見学, オンラインでのコミュニケーション, 看護過程の展開をし, 学内での客観的臨床能力の評価, 振り返りを行い, 一定の学習効果が認められた. また, オンライン実習では個別の指導強化及び実習に代わる...

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Published in大和大学研究紀要 保健医療学部編 Vol. 9; pp. 7 - 15
Main Authors 岡崎久美, 角田はる美, 奥山幸子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 大和大学 15.03.2023
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ISSN2432-5597

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Summary:「要旨」基礎看護学実習II (看護過程の展開) における臨地実習が取りやめとなり, オンラインによる状況設定と学生への看護技術体験の客観的臨床能力評価を踏まえた看護実施と評価の教育を取り入れた基礎看護学実習の取り組みによる学生の学びの検討をした. 看護基礎教育における基礎看護学実習において感染予防対策を講じたオンライン実習では, 模擬患者を設定し, オンライン上での情報把握と動画による看護場面の見学, オンラインでのコミュニケーション, 看護過程の展開をし, 学内での客観的臨床能力の評価, 振り返りを行い, 一定の学習効果が認められた. また, オンライン実習では個別の指導強化及び実習に代わる看護実践の体験を取り入れた教育方法が必要である. 新型コロナウイルス (coronavirus disease 2019 : COVID-19) 感染拡大の状況下で学生の安全を踏まえ, できうる限りの看護実践体験を取り入れる必要性および学生の個別の学習課題には積極的な指導が必要であることが示唆された.
ISSN:2432-5597